(小さな紙に走り書きのように書かれた文字があるようです‥‥)
怖がっていたのがバカみたいだったかも知れない
彼は私を抱きとめてくれたの
優しく、強く。私に泣いてもいいと言ってくれたの
実家では、お兄様達にも泣くなと言われていたから
笑っている私が見たいといわれたから
ずっとずっと笑顔を保っていたの
でも
ここでは泣いていい‥‥
ここでは本当の自分を出していい‥‥
もし
彼が望むのならば
私はいつでもこの命を差し出そう
それが私の家系に代々伝わる
『愛』の伝え方でもあるのだから‥‥。