忍者ブログ
株式会社トミーウォーカーのPBW、シルバーレインに存在する高校生のヴェスティア・ヴァンハイトのキャラブログです。 尚、此処に飾られる使用権は作品を発注した此方に。全ての著作権は作成したクリエーター様に、権利はトミーウォーカーが所有します。 無断転載した場合、然るべき処置をとらせて頂きます。 また此処に書かれるSSに関しても無断転載なさらないよう、お願い致します
| Admin | Write | Comment |
カレンダー
08 2025/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新CM
[09/08 まこと]
最新TB
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



ヴァンハイト家の屋敷
その屋敷のリビングには重苦しい空気が流れていた
向かい合ったソファーには金髪の少年の姿と銀髪の男の姿
そしてその向かいには彼女、ティアの姿があった

「…どうして此方にいらっしゃいましたの?」

「新しい年は家族で過ごす。そういう仕来りだろ?」

「どうせ真矢様をまだお認めになっていないのでしょう?ですからこうして来たのでしょう?」

ティアの問いかけに二人はギクリと体を震わせた

「分かっています。どうせお兄様がお父様を言いくるめてこっちに来て、真矢様と離れさせようとしているんでしょう?」

「違う、誤解だって!」

「ではどうして重症の真矢様の看病をする時、引きとめましたの!?」

そう、彼女はつい先日怪我をした彼の手当てをしようとした所
父に止められ、ムカムカしていたのだ
そのムカツキを表に出している。珍しいぐらいに

「ティア、分かっておくれ。わし達はお前が心配で心配で…!」

「心配してくれるのは有り難い事です。それは感謝致します。それでも私は真矢様がいいんです。真矢様でないといけないんです!」

「………ティア。本気なんだな?」

「私は本気です。何れ彼の妻となり、子を授かりたいとも」

「…ヴァンハイトの後継ぎはどうするつもりだ?元々ヴァンハイト家は魔女の血筋で代々女性が当主となる」

「それは…」

「わしが引き継いでいるのは特別な許しを得ておるからだ。わしが死んだら誰が当主に?」

「お兄様ではダメなのでしょうか?」

「俺は魔女らしい力は受け継いでないし」

それもそのはずだ
今やヴァンハイトの生き残りはティア一人だけ
今の当主であるこの父が死ねば
自動的に引き継ぐ形になってしまう


「真矢様といられるのなら家でも何でも受け継ぎます。ですからお父様、どうか真矢様のこと…」

「……分かった、しかし条件がある」

「条件、ですか?」

「一つ。ティアを泣かせないと約束すること。二つ。孫が出来たらすぐ見せに来る事。三つ。わしのティアにあまりべったりしないことじゃ!」

………
暫しの沈黙の後、ティアがテーブルをバンッと叩いた

「お父様、それは過保護過ぎですわ!それに気が早すぎます!」

「わしの大事で可愛い娘をやるからには当然であってだな!」

「大体、婚約のお許しだってまだいただけてません!」

「条件を飲めばいい、婿になれといってるわけではないだけマシだろう?」




こうして彼女達の言い争いは後1時間半も続いたという――

結局話は平行線のままでしたとさ
PR
この記事にコメントする
NAME:
TITLE:
MAIL:
URL:
COMMENT:
PASS: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[27] [26] [25] [24] [23] [22] [21] [20]

Copyright c 黒の予言書。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 御伽草子 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]