長い長いテストが終わりましたわ♪
大半の人達はこれから修学旅行だそうですの
…羨ましくなんてないんですからっ！！（笑）
私、どちらにしても行けそうにないですわよね…残念ですのよ。

でも、ホタル見に行きますもの。寂しくありませんわｖ

一人といえば一人。皆様と、といえば皆様と。
昔頂いた浴衣を取り出して見て思うのですが
…私、でしゃばりましたでしょうか？（元気なく笑っています）

―夜の中に見る光―

テスト勉強も終え、参考書を戸棚にしまう
そして彼女は窓から空を見上げた
そこには綺麗な月が見えていた

―その月を見るのがとても怖かった

「真矢様、無事に勉強出来ましたかしら…？」

考えたのはそんなことだった
何時もそうだった
自分の事は後に後にと考えてきた
でも、今回は…

「ホタル……行きたい……」

自分から言い出してしまった
自分を前に出してしまった
自己嫌悪が増えていく
今まで別にそんなこともなかったのに

「…ホタルは、夜の光だから…」

夜の光
本当はキライだった
月みたいなものだと思っていたから
何もかもが届かなくなる光だと思っていたから
だから月を見るのも怖かった

ホタルの光は…そんなのではないと信じたかったから
夜が好きになりたい、魔女の願い――